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     中咽頭がん体験記
「がん、即、死」ではない!    /  土屋利三郎  (2011.01.18)
手術の勧めを断って7年。元気です。
 現在、日本人の3人に1人はがんで亡くなっているといわれている。私も7年前、がんを患った。
「中咽頭がん」。
「手術しなければ今年一杯の命でしょう」という医者のご託宣にもかかわらずしぶとくまだ生きている。
 私の「がん闘病記」が、あなたがもしがんを宣告されたとき、参考になれば幸いである。

元気にグランドゴルフプレー中の筆者
1.入退院の経緯
@ 平成14年8月頃より、扁桃腺の近くが腫れ、抗生物質を2週続けて飲むも腫れが引かない。耳鼻咽喉科で診察を受けると、病院を紹介するので精密検査を受けるよう指示された。
A 市内の某総合病院で検査を受けると「中咽頭ガン」と宣告される。
B 10月下旬入院、がんの三大療法といわれている、抗がん剤治療と放射線治療を併行して行い、約1ヶ月後、患部(照射した部分)の除去手術(1時間程度)をする。
C その後、抗がん剤治療、放射線治療を再開するも白血球が2000以下に低下したので、抗がん剤は中止。
D 1月末、予定の放射線量(75gry)を終了し、退院する。退院前、CT(コンピュター断層撮影法)およびMRI(磁気共鳴影像法)を撮るも、患部にがん細胞は認められなかった。しかし、念のため組織検査をさせてくれ、との提案に応じた。
E 結果は、「患部周辺に、がんがウジョウジョしている」(担当医の弁)。来週位から職場復帰しようと考えていたので、青天の霹靂、目の前が真っ暗になった。
2.病院側の治療方針の説明(インフォームドコンセントという)
@ 左首を開き、咽頭部に残っているがん細胞をとる。舌の3分の1も取る。これの修復には胸の肉を充てる。胸の陥没部は、腿度の肉で埋める。
A 手術時間は、がん除去に5時間と、再建時間に5時間で、合計10時間の大手術になる。
B 手術後のリスク
患部側(左側)の喉が悪くなり、喋り難くなる。
ものが食べにくくなる。
手術による5年生存率は50〜60%
手術しないと2〜3カ月後は口中ガンだらけになり、血が噴出し食事が困難になる。そのような状況でこられても困る。手術をしなければ今年一杯の命でしょう。(主治医談)
3.退院後の対応
@ 手術可否の即答はさけ、その場は引きあげてきた。患部の診察だけは数か月続けてもらうよう依頼した。他人に勧められて健康食品も飲んだ。
A 3月、4月、5月、と診察を受けるも、口の中は医師が言うような変化はなかった。
B 6月の診察の時、「もうそろそろ手術の腹を決めては如何か。手術は私(主治医)と先輩のベテラン医師を頼んでいるので、二人でする」
C 私は、ここできっぱりと手術を断った。
ア. 退院後3ヶ月を経過したが、医者が言うように口中がガンだらけにならなかった。
イ. 医者は、手術経験と実績稼ぎ(?)のためで、患者の心情を考えてないと見えた。
ウ. 退院後に医療関係の書籍を10冊ほど読み知識が増えたので、手術の決断を迫られたとき私は「病気は、わたしが持っている治癒力・免疫力が治すのです。これから先は自分で治します」と言って手術を断った。以後、その病院に行くことはなかった。
4.がん発生の原因
 がん発生の原因は何なのか。発がん物質、すなわち食品添加物・紫外線・タンパク質の焼け焦げ・排気ガスなど、外からの物質で長年刺激されて、遺伝子に異常が起こり発がんする、そんなふうに考えられてきた。本当にそうだろうか。

 安保徹教授(新潟大学大学院・免疫学)によると、実際のがん患者を調査した結果、がんの原因は、極めて強いストレスにあるという。
 たとえば毎日毎日遅くまで残業して働いていたとか、あるいは定年になって新職場に再就職したが適応するのに大変辛い思いをしたとか、誤解がもとでトラブルに巻き込まれて理不尽な思いをしたという人もいた。いずれも、非常にきついストレスにさらされていた。

 女性では、仕事と家事と両方をこなしているためにものすごく忙しい人、お子さんが病気になって悲しくてつらくてしかたがない人、家事や夫婦間に不和があって悩んでいる人もいた。
 こうした心因性のストレスを抱えている人のほかに、薬の服用がもとで交感神経緊張状態(後述する)が引き起こされている人もいた。

 このように、患者の背景を見つめていくと、実際にがんの引き金になっている原因は交感神経緊張状態だということがわかってきたという。
5.免疫力と自律神経
 がんの原因は交感神経の緊張状態だといわれる。その前に初歩的な「免疫学」を理解していたほうがよさそうである。

 体の中に病気がとりつくと、それが発症する前にいち早くそれを捕まえて外へ追い出してしまう力が「免疫力」といわれている。ではこの免疫力を発揮するのはなんであろうか。血液の細胞成分、すなわち血球である。血球には赤血球(絶対的多数)と白血球(少数派)がある。

 赤血球は酸素と炭酸ガスの運び屋で命を養っているといわれる。小数派の白血球が免疫担当細胞といわれる。
 白血球は、顆粒球(約60%)とリンパ球(約35%)とに別けられる。顆粒球は体内に侵入した細菌や死んだ細胞を食べて分解し、体を守っている。
 リンパ球は細菌などよりずっと小細なウイルス狙い。リンパ圏内に進入してきた病原体に対して抵抗軍を結成する。
 これは「抗体」とよばれているが、それが免疫と一般に言われているものである。

 病気から身を守る白血球を支配しているのは、自律神経だといわれる。自律神経とは、全身の血管や内臓などの働きを無意識のうちに調整している神経であるといわれる。
 自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあり、両者はバランスをとりながら働いている。

 しかし、交感神経が優位になると顆粒球がふえ、副交感神経が優位になるとリンパ球がふえてしまい、比率が乱れる。こうした状態が長く続くと、免疫力が低下し、病気が発生する。
6.がん発生のメカニズム
  本来は、この自律神経支配が、生物の生活活動のバイオリズムに合わせて効率の良い生体防御を行っているが、この生活活動が常態から逸脱して狂ってくると、自律神経が白血球を支配するのでなく、その逆に「白血球が自律神経を支配する」ようになる。
これが時には人をがんにする仕組みとも関わってくる。

「働きすぎ、大酒飲み、心の悩み」に共通する体調とは何か、それは交感神経の耐えざる緊張である。

 早期胃がん患者には顆粒球の増加が見られるが、この現象は胃がんになるような人は、その体調がすでに交感神経の緊張状態にあることを示している。働きすぎの人や、あまりにも積極的な生き方をしている人たちの多くがそうである。
7.がんを治す対処法
 がんが主流である。この治療(対症療法)でがんは治るのであろうか。患部がどこの部位か、がん進行状況の度合いで、ある程度の快復は予測できるが、完全にがんが消滅することはまずないと考えた方がよい。

「手術は成功、明日から元の生活に戻っていいですよ」と医者から言われ、そのとおりの暮らしに戻ると患者が死んだ、という話を聞く。いまの西洋医学による対症療法では、がん細胞を叩くことはできても、完全治癒にはほど遠い。

 前出の安保徹教授が、「がんを治すための4カ条」を提唱している。
@ 生活パターンを見直す:
働きすぎ、心の悩みなどのストレスをへらし、体調がよくなるまで休養をとる。
A がんの恐怖から逃れる:
がんは怖い、治らないとおびえていると、交感神経の緊張を招き治癒が滞る。免疫力が高まれば進行は止まり、治癒できると信じ、気らくにつき合うこと。
B 消耗する三大治療(手術、抗がん剤、放射線治療)は受けない、続けない:
抗がん剤や放射線治療は白血球を減少させ、がんと闘う力を奪うので、すすめられても断り、現在継続中の人は中止する。どうしても手術が必要な場合は、最低限の範囲で受ける。
C 副交感神経を優位にして免疫力を高める:
体にいいもので、腸管の働きを刺激するような食べ物、たとえば玄米や野菜やきのこなどを中心に食べる。血行をよくする行動、軽い体操、入浴や散歩は積極的に行う。暮しの中に笑いを取り入れると、副交感神経が活性化される。
医師に「しばらく待って欲しい」と言う勇気を
  がん治療は、情報戦略の時代だといわれている。医者自身も、がんに対する治療の決め手は持っていない。患者も「おまかせします」と言っていたのでは、命までとられるかもしれない。

 がんの医療書を読んで知識を身につけ、医者の説明(インフォームドコンセント)が理解できる位になっておきたい。できれば同病の先輩?の話を聞くとか、セカンドオピニオン(第二の専門医の意見)を取るのも必要と思う。
 がんと宣告されても慌てないことである。部位にもよるが、3cmのがんになるまでには約10年の月日を要しているのだから・・・ 医者は急いで手術をしたがるが、“しばらく待って欲しい”と言う勇気も必要である。

治療法でどれが一番良いか、熟慮して選択し自分で決めたい。

「一度しかない自分の命だから!」。
(完)