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    妻を看取る日 〜国立がんセンター名誉館長の喪失と再生の記録〜



「妻を看取る日」
   作者:垣添忠生
   出版社:新潮社
   頁数:174ページ
   ISBN:978-4-10-321221-8
   発売日:2009年12月18日
   定価:1,404円

   
   国立がんセンター総長を定年退官したその年の大晦日、垣添医師は、最愛の妻昭子さんを肺がんで亡くしました。

 多くの患者さんを看取ってきた大ベテランのがん専門医でも、妻を看取る時はごく一般の初老の男性と同じ気持になります。妻の肺がんが悪性度の高い、治療に反応しにくいタイプの肺がんだと重々承知していても、もしかして効果があるかもしれないと化学療法や陽子線治療に希望を託します。

 年末年始はどうしても自宅で過ごしたいと言う妻を家で看るために、点滴の扱い方やケアの仕方を看護師さんたちから教わり、 妻を亡くした夫の寂寥と身をよじるようなやるせなさ。

 酒浸りになり、「死ねないから生きている」と感じるような日々を過ごしたあと、少しずつ一人暮らしに慣れ、わが身をいたわる気持になっていく過程を、率直に綴った男性向けのグリーフワークの書です。
(書評:波多江 伸子)
 

目次

プロローグ(立ち読みできます/新潮社公式サイト内) >>

第一章 妻との出会い
半分になったりんご/大阪の野生児/東京でのいじめ/数学漬けの夏合宿/下駄をはいた医学生/卒業試験をボイコット/患者との恋

第二章 駆け落ち
傘一本の家出/祝福されない結婚/警察からの呼び出し/大胆で優柔不断な人/過酷な武者修行/自分の生きる道/国立がんセンターと私/がん医療の最先端を担って/病気がちな妻

第三章 妻の病
六ミリほどの小さな影/虫の知らせ/最期の医療/治らないがん/最期の日々/家で死にたい/たった一人の正月

第四章 妻との対話
酒浸りの日々/三ヶ月の地獄/一人の食事/自分の身体を守る/家を守るということ/妻の遺言/海外出張の効用/蝶になった妻/新たな生きがい/回復と再生

エピローグ
参考文献


著者について

垣添忠生(かきぞえ・ただお)

1941(昭和16)年生まれ。
1967年東京大学医学部卒業。都立豊島病院、東大医学部泌尿器科助手などを経て1975年から国立がんセンター病院に勤務。
同センター手術部長、病院長、中央病院長などを務め、2002(平成14)年総長に就任。2007年に退職し2010年まで名誉総長を務めた。
財団法人日本対がん協会会長、財団法人がん研究振興財団理事。
『妻を看取る日―国立がんセンター名誉総長の喪失と再生の記録―』『がんを防ぐ』『前立腺がんで死なないために』『患者さんと家族のためのがんの最新医療』『悲しみの中にいる、あなたへの処方箋』『がんと人生─国立がんセンター元総長、半生を語る─』など著書多数。
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